【3分でわかる】セール・アンド・リースバックとは?不動産を売却しつつ住めるのはなぜ?
公開日:2019.6.17 | 最終更新日:2025.3.19
企業の資金調達方法として利用されているセールアンドリースパック。
使ってみようと考えてはいるものの、詳しい内容まで知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、セールアンドリースバックについて、意味や用途を徹底的に解説します。
- セールアンドリースバックの概要
- 利用に向いている企業の特徴
- メリット・デメリット
- 取引の流れ
この記事を読めばセールアンドリースバックについて非常に詳しくなれるため、今後利用を検討している方はぜひご覧ください。
セールアンドリースバックとは!30秒で読める概要解説!
セールアンドリースバックとは、保有している資産を売却し、その資産をリース契約で利用し続ける手法です。

売却することでまとまった資金を得られるので、資金調達として有効な手段と言えるでしょう。
またリースで同じ商品を使い続けられるため、会社の環境を変えずに済む点も大きな特徴です。
セールアンドリースパックで売却できる商品は複数存在する
セールアンドリースバックで売却できる商品は複数存在します。
前提として自分の資産であることが求められますが、ローンが残っている商品でも商品価値のほうが高ければ利用できる可能性は高いです。
- 土地・建物などの不動産
- 社用車
- 機械
- その他資産価値の高い設備
などが、セールアンドリースバックで売却されています。
セールアンドリースバックでは、得た資金の用途は自由
セールアンドリースバックで得た資金に、用途の制限はありません。
セールアンドリースバックはあくまでも「商品を売却した後にもう一度借りる」という制度なので、得たお金をどう使おうが自由です。
これが融資や補助金などでの資金調達になると、用途が制限されることも多いため、自由なお金を手に入れられるのは大きなメリットといえるでしょう。
ただしリースで借りている間は、当然ながらリース料金がかかります。
得たお金を使い切ってしまい、リース料が払えないとならないように注意しましょう。
セールアンドリースバックは『買戻し』ができる
セールアンドリースバックでは、売却した商品の買戻しも可能です。
資金繰りがうまく行き、経営が軌道に乗った段階で買い戻せば、負担もそこまで大きくありません。
もちろん売却価格よりは高値での買い取りになってしまいますが、売った商品を他人に買われることなく再度入手できるという点は、セールアンドリースバックならではの特徴です。
なお、セールアンドリースバック以外の方法で資金を調達したいなら、Founderのマッチングサービスで投資家との打ち合わせを行ってみてください。
セールアンドリースバックが向いている企業の特徴

セールアンドリースバックは利用者にとっても使い勝手のよい制度ですが、では一体どのような企業が利用に向いているのでしょうか。
こちらでは、セールアンドリースバックが向いている企業の特徴について紹介します。
【セールアンドリースバックが向いている企業その1】資産を多く所持している
資産を多く所持している企業は、セールアンドリースバックに向いています。
セールアンドリースバックの本来の目的は「資金調達」ですよね。
もし所持している資産が少なく、必要な資金を集められないのであれば、利用する価値がありません。
資産を多く持っていればいるほど多額の資金を調達できるため、資産をたくさん所持している企業こそセールアンドリースバックを利用すべき対象となるでしょう。
【セールアンドリースバックが向いている企業その2】周囲に気づかれたくない
資産を手放しているということを周囲に気づかれたくない方には、セールアンドリースバックの利用が向いています。
資金繰りが厳しいことを知られると、取引先との関係にヒビが入ることも考えられますよね。
セールアンドリースバックでは、資産を売却した後もリースで利用し続けられるので、環境自体が変わることはありません。
他人にバレずに資金を調達したい人は、利用を検討してみてください。
【セールアンドリースバックが向いている企業その3】融資枠を使い切っている
融資枠を使い切っている企業は、セールアンドリースバックでの資金調達が向いています。
セールアンドリースバックは融資ではなく売買という扱いなので、融資とは違う形で資金調達が可能です。
ただしセールアンドリースバックを予定している不動産などが融資先の担保となっている場合は、手続きが難しくなります。
セールアンドリースバックで得たお金を融資の返済に充てることで利用できる可能性が高まるため、一度金融機関に相談してみてください。
なお、融資額を使い切っている場合でも、Founderのマッチングサービスなら投資家から直接資金援助を受けられるかもしれません。無料なのでぜひ登録してみてください。
セールアンドリースパックのメリット5選

セールアンドリースバックは、利用者にとって様々なメリットが存在します。
そこでこちらでは、セールアンドリースバックのメリットについて5つ紹介します。
うまく利用して、企業の力を強めましょう。
【セールアンドリースバックのメリットその1】資金調達によるキャッシュフロー改善が可能
セールアンドリースバックで資金を調達することで、キャッシュフローの改善につながります。
仕入先への支払いなどを円滑に済ませることができるため、取引先との関係性が悪化することもありません。
資金繰りに厳しい企業にはうってつけの制度です。
もし資金繰りが厳しく、色々な方法での資金調達を考えている方は、以下のページも参考にしてみてください。
【セールアンドリースバックのメリットその2】税金がかからなくなる
セールアンドリースバックでは資産を売却するため、資産にかかる税金が不要です。
- 固定資産税
- 管理費用
- 保険料
などを支払う必要がなくなるため、支出を抑えるという点でも効果があります。
もちろんリース料がかかってしまいますが、リース料は毎月一定額に固定されるため、財務計画を立てやすいです。
税金の支払いに悩むことなく、支払い状況をフラットにできる点は大きなメリットと言えるでしょう。
【セールアンドリースバックのメリットその3】環境を変える必要が無い
セールアンドリースバックを利用すれば、環境を変えることなく資金を調達できます。
売った資産を、リースでそのまま利用することができるのです。
例えば長期的に見れば収益を生みだすような資産を所持していて、今月の支払いだけを乗り切りたいという状況の場合、資産を売却してしまうと今後の利益も無くなってしまいますよね。
セールアンドリースバックであればそのまま資産を利用できるので、将来的に受注を見込める仕事に対してもそのまま取り組めます。
また事務所などの土地を売却してしまうと、移転による時間コストなども多くかかってしまいますが、セールアンドリースバックなら移転する必要がありません。
このように、今の環境を変えなくても資金が手に入るという点は大きなメリットと言えるでしょう。
【セールアンドリースバックのメリットその4】審査を通しやすい
セールアンドリースバックは、利用にあたっての審査を通しやすいです。
あくまでも商品の売却・再リースという手段のため、踏み倒されるというリスクが少ないからです。
融資や補助金制度など、他の資金調達を使う場合は、厳しい審査が必要になります。
資金繰りに困っているような企業だと、ほとんど相手にされないことが多いです。
そんな中でも資金を調達できるセールアンドリースバックは、体力の無い企業にとって重宝するでしょう。
【セールアンドリースバックのメリットその5】将来的に買い戻せる
セールアンドリースバックで売却した商品は、将来的に買い戻せる可能性が高いです。
普通に売却しただけだと、すぐに他の人に売られてしまったり、競売にかけられてしまったりするため、買い戻すことは難しいでしょう。
セールアンドリースバックなら売った後は自分がリースとして利用するため、他人に売られてしまう心配がありません。
リースで利用した後、資金が安定してきてから買い戻すことによって、全て元通りに戻せます。
ただし買戻しをするかどうかは、契約の段階で決めておかないといけないことが多いです。
将来的にも必要な資産かどうかをしっかりと検討したうえで決定するようにしましょう。
セールアンドリースバックのデメリット3選

セールアンドリースバックは利用者にとってメリットの大きい制度ですが、デメリットも存在します。
そこでこちらでは、セールアンドリースバックのデメリットについて3つ紹介します。
デメリットを把握しつつ、自社に合っているかどうかを検討するようにしてみてください。
【セールアンドリースバックのデメリットその1】商品の買取額が安めに設定されている
セールアンドリースバックでは、売却する商品の買取額が安めに設定されています。
その理由として、業者が資産を自由に売買できないという点が挙げられます。
不動産や機械設備などの資産は、年数がたつにつれて価値が下がっていきますよね。
その価値が下がる状況のときは、売却社にリースとして商品が貸し出されています。
仮にリース契約が満了した後に買戻しが行われなければ、業者は価値の下がった資産を再販売しなければなりません。
単純に資産を買い取るよりもリスクが大きくなるので、買取額が安めに設定されているというわけです。
相場より3割近く安くなることもあるので注意しましょう。
【セールアンドリースバックのデメリットその2】リース料金が高めに設定されている
売却価格が安めという理由に同じく、リース料金も高めに設定されています。
もともと資金繰りに厳しい企業が利用することが多いサービスなので、業者からするとリスクが高めです。
他のリース業者よりも10~15%ほど高くなっている場合もあります。
商品によっては、売却した後に他の商品をリースで借りたほうが安く済む場合もあるので、利用時には料金設定を確認してしっかりと検討しましょう。
【セールアンドリースバックのデメリットその3】買戻し時の金額は売却時より高い
セールアンドリースバックで資産を買い戻す場合、売却時より値段が高くなっていることがほとんどです。
大体売却額の110%くらいが相場となります。
リースを受けている間はリース料を払う必要があるので、買戻しまでにかかる費用がかなり高額になるでしょう。
長期的な目線をもち、買戻しまでにどれくらいの費用が掛かるのか検討したうえで利用してみてください。
セールアンドリースバック取引の5ステップ

こちらでは、セールアンドリースバックの取引がどのような流れで進むのかを解説します。
(図解挿入)
【セールアンドリースバックのステップ1】業者への相談・面談
まずはセールアンドリースバックを行っている業者への相談からスタートです。
メールや電話などで利用したい旨を伝え、面談日を決定します。
そのあとに実際に担当者との面談を行い、経営状況の確認から必要希望金額、リースの期間などを打ち合わせます。
セールアンドリースバックの大きな目標は資金調達のため、なぜ資金が不足しているのか、どのような返済計画を立てているのかなどをしっかりと説明するようにしましょう。
【セールアンドリースバックのステップ2】売却予定資産の価値のチェック
ある程度のプランを立てた後は、実際に売却予定の資産価値のチェックです。
違法性・修繕性・リスクなどを加味したうえで、価値が決定されます。
決定された価値に基づき、売却価格・リース価格・買い戻し価格を算出します。
【セールアンドリースバックのステップ3】契約
資産の価値がチェックされ、売却価格などが決定した後、問題なければ契約に移ります。
契約は、以下の2種類が必要です。
- 資産を売却するための契約
- リース契約
これらの契約をおこない、資産の所有権を業者に移します。
【セールアンドリースバックのステップ4】リース開始
契約を結んだあとは、決められた内容に基づいてリースが開始されます。
セールアンドリースバックの場合は元々存在するものをリース化するだけなので、特別な手間は必要ありません。
普段のようにそのまま使い続けるだけでOKです。
【セールアンドリースバックのステップ5】リースバック
リース期間満了後、売却した資産の買戻しが行われます。
買戻し額は、売却額の110%相当が相場です。
買戻しの際は、新たに売買契約書を結びます。
リースバックが成立した時点で所有権が移り、また自分の資産として取り扱いが可能です。
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